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建築構造・工法の実例解説

当社が採用しているツーバイフォー工法は「耐震性」「耐火性」「耐久性」「省エネ性」など、さまざまな性能に優れているとされています。 施工現場の様子と共に順に解説して参ります。


更地の状態の敷地です。 地縄を張って地盤改良工事の目安や建物の位置を最終確認します。


並べられた回転貫入式鋼管杭。 黒錆処理済みです。 空回りしないようにストッパーが溶接されています。 この堅固な鋼管が、地盤の固い支持層まで打ち込まれます。 また、地盤保証検査協会の保険に加入した施工業者の保証書も取得します。


鋼管杭を支持層まで静かに打ち込みます。 写真は回転貫入式鋼管杭ですが現場によっては地盤改良材を使用するケースもあります。


鋼管杭の上に敷設された砕石と墨出用のコンクリート。


防湿フイルムを隙間なく敷き込み、耐圧盤の配筋準備完了です。


耐圧盤、基礎立ち上がり鉄筋の配筋がほぼ完了、コンクリート打設前です。 型枠には鉄製の型枠を使用、精度が高い施工が可能でコンクリート表面もきれいに仕上がります。 この時点で、住宅保証機構の配筋検査があります。 保証内容の基本構造部分とは、柱・梁などの構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分で10年間補修費用を保証します。(一部施主様あり)


基礎コンクリート打設後。 べた基礎を標準で採用していますので建物の重量を面全体で支えます。 湿気を感じづらく、からっと乾いた床下を保ちます。


メンテナンスに優れるさや管式の冷温水管、ユニットバスの排水取り出し等が見えます。


防腐・防蟻処理済み土台を設置したところ。 土台と基礎の間には基礎パッキンという樹脂製のパッキンが挟まれています。 基礎全体に風が吹きぬけ、空気の淀みやすいコーナー部等にも湿気を溜めない工法です。


大引と呼ばれる床下地構造材です。 土台とは全て専用のL字金物で緊結され、専用の亜鉛メッキ釘(ZN釘)が使われています。 大引を支える束は鋼製束という亜鉛防錆メッキの処理された高さ調整式の束を採用しています。 経年の使用にも耐え、また床材収縮のがたつきにも高さ調整することによって対応出来ます。


床面に隙間無く埋め込まれた断熱材スタイロフォーム。 湿気を吸い込まず、床下からの寒さを防ぎます。 床の開口部は点検口を兼ねる床下収納庫です。


きれいに張られた床構造用合板。 千鳥に張って接合部をずらし、強度を高めています。 いよいよ一階壁の建て込みです。 大工さんたちが一番気合が入る工程の始まりです。


1階壁の立て込み作業中です。 開口部の上部に入っている梁(まぐさ)等構造体が見えます。 間柱(204材ファインスプルスファー)の間隔は455mmです。 建て込みが終わると床、壁に防蟻処理が施されます。


構造躯体工事が終了しました。 美しい木造の枠組が見えます。


ハイサイドウインドウとルーフバルコニーの入り口が見えます。 各部材を緊結している釘や金物のチェックをして構造躯体過程は終了です。


アルミサッシの取りつけ状況です。 断熱材を施工するため養生がしてあります。


すこし判りずらいですがサッシと躯体の開口部との隙間にはスプレータイプのウレタンフォームを充填しています。 建て付けの安定と気密性を考慮しています。


発泡断熱材、フォームライト吹き付け作業中。 この時点でほとんどの隙間を埋めてしまいます。 隙間相当面積は1.1cm2(当社分譲物件長沢の家での気密テスト結果による)になります。 断熱性能、接着性、防音性、高い施工性など、数え切れない程の特徴をもつ断熱材です。 更に水で発泡するためノンフロン+ノンホルムアルデヒド、身体にもやさしい材料です。 物件によっては、高気密住宅認定書(旧住宅金融公庫基準適合仕様書に基づく高気密住宅)を取得します。


吹き付けた直後の発泡状態です。 間柱が見えなくなるほど発泡しています。 仕様では壁50mm、屋根60mmですが実際は204材(奥行89.6mm)部材に溢れるばかりに発泡しています。 重なりますが「99%は空気」です。 原料は1%ですので環境にも配慮した工法です。(断熱仕様は物件によって異なります)


間柱には剥離性のあるプライマーを塗布してあるのでスクレーバーで余分なフォームを削り取るとこのような綺麗な状態の断熱材施工面が現れます。


断熱工事施工後。 通常の断熱材のようにほこりが舞うような事も無く快適です。


天井部分。 R屋根のような複雑な形状にも隙間無く施工可能です。 また強力な接着性で経年変化ではがれ落ちる心配もありません。


石膏ボードを張り終えて繋ぎ目部分にパテを埋めています。 石膏ボードは炎にさらされると元々含まれている水分を蒸散、気化熱で表面温度を下げ、延焼を防ぎます。 ツーバイフォーの本拠地、北米ではドライウォール工法と呼んでいます。 建物を耐火構造にして延焼を食い止める日本の考え方と逆で、中から延焼を防ぐという考え方です。 多くの火災事例が、火元が室内から発生している事に対してもっともな考え方ではないでしょうか。


石膏ボードのつなぎ目のアップです。 一般的にファイバーテープと呼ばれる繊維入りのテープを貼ってクロスに影響が出にくくしてあります。


設置が終了したバスルームです。 まだ全体としては施工途中ですので少し散らかっていますが、傷がつかないように養生してあります。